ICT施工フロー

ict-flow03a

ICT(Information and Communication Technology/情報通信技術)は、測量や設計、施工、成果管理といった建設業務を効率化・高度化するデジタル技術の総称です。

近年では国や自治体によるBIM/CIM推進により、土木業界でも急速に導入が進んでいます。

ディ・エス・ジーでは、2024年に導入した高性能3Dスキャナーをはじめ、ドローン測量やICT建機対応の3次元設計などを現場で積極的に運用。

オホーツク管内(北見・網走・紋別地域)では、こうしたICT施工を実用レベルで展開している企業はまだ少なく、私たちの技術力と取り組みは大きな強みとなっています。

単なる「最新技術の導入」ではなく、「現場で成果につながるICT」を実践することで、地域に根ざした確かな土木サービスを提供しています。

フロー概要

ict-flow02

測量や設計、施工、そして成果品の納品に至るまで、各工程にICTを取り入れることで、施工の精度と効率性が飛躍的に向上しています。

現地の地形や構造物の情報を正確に捉え、設計と施工のズレを未然に防ぎ、完成後の出来形判定までを一貫してデジタルで管理する── ICT施工は、現場を“見える化”し、技術と信頼の土台を築く重要なプロセスです。

その具体的な流れの一例を、ステップごとにご紹介します。

STEP
受注・準備

現地確認と要件把握から始まるプロジェクトの土台づくり
案件の受注後、現場条件や発注内容の確認を行い、必要な測量・設計情報の整理と準備を行います。

STEP
現場測量(ドローン・スキャナ)

最新機器による高精度な現況把握
ドローンや3Dスキャナを使用し、現地の地形や構造物の形状を立体的に測量。短時間で広範囲を正確に可視化します。

STEP
3次元設計データの作成

2Dから3Dへ、設計情報を立体化
従来の設計図書をもとに、縦・横・高さの3要素を備えた3D設計データを作成。ICT建機や施工管理との連携に欠かせない工程です。

STEP
数量計算・モデル確認

視覚的なモデルで合意形成と精度向上
作成した3Dモデルを使い、土量や法面積などを事前に算出。施工前に詳細な計画を立て、設計意図の共有も図ります。

STEP
施工(ICT建機/BIMCIM)

デジタルと重機が連携する次世代施工
設計データをICT建機に取り込み、自動制御による精度の高い施工を実施。BIM/CIMとの連携で管理効率も向上します。

STEP
出来形測量(再スキャン)

工事後の現況を正確に計測
施工後の出来形を再びドローンやスキャナで測量。実施内容が設計どおりかを客観的なデータで検証します。

STEP
出来形判定・納品

成果品としての品質を担保する最終工程
取得した出来形データを設計データと照合し、差異を確認。正確な記録としてまとめ、電子納品形式で提出します。

変わる技術、変わらない使命

ディ・エス・ジーが取り組むICT施工は、単なる効率化や自動化にとどまらず、「施工品質の向上」や「発注者との認識の共有」「工事後の維持管理支援」といった多面的な価値を生み出します。

設計意図を立体的に再現し、施工段階では建機と連動して精度を担保し、出来形確認では客観的なデータによって品質を証明する。この一連の流れを自社で完結できる体制が、当社の最大の強みです。

今後もICT技術の進化と共に、私たち自身の知見と実務力を高めながら、地域社会に必要とされ続ける存在でありたいと考えています。

ディ・エス・ジーは、時代の変化に応える技術力と変わらぬ誠実さで、未来のインフラを静かに支え続けます。

お問い合わせ
CONTACT

ご質問、ご相談等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
FAX、メールは24時間受け付けております。